2023年俳句甲子園体験練習会

東北初!ディベート体験練習会

~須賀川で俳句甲子園体験練習会・桔槹から審査員6名派遣~

 

 東北初の体験練習会は、12月2日、須賀川市市民交流館tetteを会場に、岩手県の水沢高校、山形東高校、いわき高校、須賀川桐葉高校、須賀川創英館高校の五校から23人が参加して開かれた。

  この練習会は、俳句甲子園への出場をめざす高校生にとって、ディベート(自分のチームの句の良い点や相手チームの句の問題点などを指摘し、鑑賞力・批評力を競う討論会)が難しく、そのコツや学ぶ方法が分からないということから、そのハードルを下げようと俳句甲子園実行委員会が主催し、全国各地で実施しているもの。今回は須賀川市と桔槹吟社が共催となり、桔槹からは審査員6名を派遣、実行委員会からはスタッフ10名が前日須賀川入りして運営にあたった。

  ディベートに使われた俳句は、過去の俳句甲子園大会のもので、参加者は高校ごとではなくバラバラに6チームに分かれ、6試合を体験した。

チームメイトはこの日初めて会った高校生同士のため、はじめのうちはぎこちなかったが、試合を重ねるうちに仲間意識ができて発言も積極的になり、鑑賞も深まって白熱したディベートが見られたほか、ディベートを互いに楽しむ姿も見られた。

例えば、「不器用な三つ編み弄る夏の月」という句について、「弄る」は「いじる」とひらがなにしたほうが良くないかという指摘に対し、「弄」の漢字は「もてあそぶ」いう読みもあり恋に翻弄されるイメージも喚起している。この句は不器用な恋を詠んだ句なのだ。と言う解釈には相手チームからも拍手が送られていた。

 

水沢高校、山形東高校、いわき高校は昨年8月の俳句甲子園全国大会にも出場した常連校であり、ディベートの経験値も高いものがあった。地元から参加した須賀川桐陽高校、須賀川創英館高校も貴重な経験となったことと思う。今年6月には、5年ぶりとなる須賀川市での地方予選開催の予定もあり、地元の二校もきっと挑戦してくれるであろう。