2020年1月以降は新型コロナウィルス感染対策のため、開催を控えている。
毎月第2金曜日開催、2019年のテーマは【 田畑 】
毎月第2金曜日、年間のテーマに沿って、須賀川市内や近隣を吟行する。
2020年は新型コロナウィルス感染拡大の影響で講演会と表彰式は中止となった。投句された360句については、特別選者の鴇田智哉講師をはじめとする12名の選者により審査され、牡丹俳句大会大賞や須賀川市長賞など20作品が選ばれ表彰された。
この俳句大会は牡丹の頃毎年開催。2019年は5月12日(日)・・・『群青』共同代表櫂未知子 先生を講師に須賀川市民交流館(tette)で開催された。午前中は講演「三つの震災、そしてもう一つ」、午後は「表彰と選評」。来場者約120人がユーモアあふれる講演と丁寧な選評に耳を傾けた。
2020年は新型コロナウィルス感染拡大の影響で、講演会・吟行会は中止となったが、秋に高校生を対象に投句形式の大会を実施したところ。福島県内の9高校の400名から979句の応募があり、鈴木光影特別選者と森川光郎桔槹代表による審査の結果特選6句、入選34句が選ばれ、表彰された。
2019年は6/1(土)須賀川市産業会館で開催された須賀川俳句の集いには、県内の高校生27人、一般約30人が参加した。講師の小山玄黙先生は、俳句同人誌『群青』編集長で、慶応大学医学部学生。2018年度俳句四季新人賞、星野立子賞新人賞を受賞している。午前中の講演では、季語の本意に沿った句作が大切と説かれ、先生が自宅から持参された「水中花」、「浮いて来い」、「釣忍」、「箱庭」などの季語の現物を目の当たりにしながらの楽しい講義。受講者は実際に手に取って触り、興味深そうに集中して聞き入っていた。午後は、国道を跨いだ牡丹園での吟行。高校生と桔槹会員が園内の其処此処で、会話・談笑する姿も見られた。
以下は、特選句。
●事前投句の部特選
かたつむり紫色の旅を征く
須賀川桐陽高校1年 渡邉 開登
亡き祖父の思いを咲かす桃の花
郡山商業高校二年 田村 優花
●当日吟行の部特選
ぼうたんや昨夜の名残ひと雫
須賀川桐陽高校二年 佐藤 由美
木もれ陽をそつと仰いで夏が来て
白河旭高校二年 國井 元稀
水馬が鏡の空に投石す
郡山商業高校二年 國分 ゆりか
④軒の栗俳句大会
2020年は新型コロナウィルス感染対策のため中止となった。
第30回となる2019年は6/9(日)市民交流館tetteで開催。芭蕉の「世の人の見付ぬ花や軒の栗」は、可伸庵に咲いた栗を詠んだもの。可伸庵とは、芭蕉が須賀川来訪の際逗留した相楽等躬の屋敷の一隅に住んでいた僧・可伸の結んだ庵の名。当日の参加者は14名。可伸庵跡の栗の花ほか、当日市内で開催されていたロジマ(路地マーケット)という露天市の風景などが詠まれた。
以下は高得点句。
古本に光のおよぶ栗の花 江藤文子
追伸のごとく雨降る栗の花 古河ともこ
梅雨来ると猫のふり向く可伸庵 森川光郎
⑤きうり天王祭俳句会
2020年は新型コロナウィルス感染対策のため中止となった。
2019年は7月14日(日)実施・・・きうり天王祭は、きうり2本を奉納して1本いただいて帰る須賀川市で開催される奇祭。このきうりを食べると1年間無病息災という。桔槹は2017年からこの祭礼の当日、きうり天王祭句会を開いている。
2019年は、あいにくの雨模様であったが、18人が参加。
以下は、森川光郎先生特選の3句
掌のきうり雨に濡れてる天王祭 佐藤秀治
こともなくきゅうり積まれて祭笛 藤田光徳
姿よき胡瓜賜る仮屋かな 相馬優美
互選による最高得点句
赤い傘祭りの裏をとほりけり 江藤文子
特選句には、光郎先生直筆の色紙、最高得点句には地元産きうり1箱が贈られた。
⑥松明あかし俳句会
2020年は、新型コロナウィルスの感染拡大を受け、大松明1本のみを立て無観客で実施、伝統の火祭りは受け継がれた。
伝統行事を詠む俳句会も前年同様実施した。
2019年は11月9日(土)・・・400年以上の伝統を誇る火祭を詠む俳句会、句は一週間後の締切日までに郵送して、桔槹選者の選を受ける。
⑦牡丹焚火俳句大会
2020年は新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、11月21日(土)当日は牡丹焚火の供養祭と鑑賞、そして投句のみが行われた。供養祭は、橋本克也須賀川市長と森川光郎桔槹代表の挨拶に始まり、牡丹園保勝会の栁沼会長も含めて恒例の火入れ式が行われた。
当日の参加者は、桔槹関係者30名余のほか、東京・埼玉・栃木など県外からも来場し、合せて70人近くが、燃え上がる朱色の焔としだいに燠となって青紫に移ろいゆく焚火の色の変化を堪能した。例年だと句会が後に控えているため、消えるところまでは見ない人が多いが、コロナ禍のおかげで消える寸前の牡丹焚火の美しさを初めて知ったという感動の声も上がっていた。
俳句大会は、葉書での応募も受け付け、締め切りは11月25日までとされた。審査は、予定していた恩田侑布子氏(樸俳句会代表)のほか、森川光郎桔槹代表、高久田みのる、江藤文子、金子秀子、永瀬十悟の各氏を選者として実施された。
2020年は新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、11月21日(土)当日は牡丹焚火の供養祭と鑑賞、そして投句のみが行われた。供養祭は、橋本克也須賀川市長と森川光郎桔槹代表の挨拶に始まり、牡丹園保勝会の栁沼会長も含めて恒例の火入れ式が行われた。
当日の参加者は、桔槹関係者30名余のほか、東京・埼玉・栃木など県外からも来場し、合せて70人近くが、燃え上がる朱色の焔としだいに燠となって青紫に移ろいゆく焚火の色の変化を堪能した。例年だと句会が後に控えているため、消えるところまでは見ない人が多いが、コロナ禍のおかげで消える寸前の牡丹焚火の美しさを初めて知ったという感動の声も上がっていた。
俳句大会は、葉書での応募も受け付け、締め切りは11月25日までとされた。審査は、予定していた恩田侑布子氏(樸俳句会代表)のほか、森川光郎桔槹代表、高久田みのる、江藤文子、金子秀子、永瀬十悟の各氏を選者として実施された。
2019年は11月16日(土)開催・・・「牡丹焚火」は1978年(昭和53年)に初めて歳時記に掲載された。美しく咲いた牡丹に感謝し、牡丹の榾木を燃やして供養する。地元だけでなく遠くからも俳人達が集い、焚火を囲む。
2019年の講師は「片山由美子 先生」。当日は天候にも恵まれ、100人余りの俳人などが牡丹焚火を囲んで、ゆらぐ炎や燠の色合いの紫に変化してゆく幽玄な世界に浸っていた。この日は、会場の牡丹園入口で、牡丹焚火の記念碑の除幕式が行われた。